【田内学に学ぶ】きみのお金は誰のため:ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」【要約】

本を読みたいけど時間がない
本を買う前にどんな内容か知りたい
本を読み終わったけど、他の人の感想が気になる
本を読む前に知る

ざっくり要約
本書は『働くことと、お金の本質について書かれています。』
主人公の優斗は中学生、近所で有名な屋敷付近を歩いていると、スーツを着た若い女性(七海)に道案内を頼まれる。
七海の目的地は、その屋敷だったのだ。
優斗も屋敷には興味があったので、入り口まで案内することにした。
入り口まで案内したところで、急な雨が降ってくる。
状況的に、優斗もお屋敷に入ることとなる。
そのお屋敷は【お金の向こう研究所】と呼ばれ、そこの所長(ボス)と話すことで物語は動き出す。
1、お金自体に価値はない
2、お金で解決できる問題はない
3、みんなでお金を貯めても意味がない
「僕が話すのは、お金自体の話や」
「しかし、な。しょせん10キロの紙切れや」
「道徳の話なんて誰がするねん。僕を誰やと思っているんや。僕はお金の話しかせえへんで」
「一人ひとりの視点では、僕らはお金に価値を感じている。せやけど、全体お金が増えすぎるのは良くなさそうや。僕が言うてるのはそこや。社会全体の視点に立てば、お金の見え方が変わる」
「知恵は育てるもんや、重要なのは、自分で調べて、自分の言葉で深く考えることやで」
「みんなが信じているから正しいなんて、まったく理由にならへんで。天動説を知っているやろ。昔は、太陽のほうが動いていると大勢が信じとった。それと同じやで」
「何が正しいかは自分で見極めんとあかんのや」
なぜ、ボスは、七海と優斗にお金の話をしたのか?
ボスと七海の関係は?
ラストは号泣必死の感動ストーリー!ん?お金の話どこ行った?
ぜひ読んでみてください!
この本を選んだ理由
多くの人が紹介していて、表紙もタイトルも気になったから
この本で心に響いた箇所とその理由
「それ、楽しそうっすね」彼の行動の基準はシンプルで、楽しいかどうか、それだけ。
登場回数2回のわき役『堂本』の価値観である。
これこそが、仕事の本質だと考えます。
ボス、七海、優斗、わき役に負けてるぞ?しっかりしなさい。
この本をこれから読む人にひとこと
- 中学一年生
- お金の本質を知りたい人
- 物語が好きな人
お金が身近になるタイミングで、子どもに読ませる(与える)のがベストです。
物語形式で読みやすく、お金や社会しくみをわかりやすく教えてくれます。
大人が読むと、あまりにもキレイごとに思えてしまうので、子どものときに読みたかった1冊です。
評価と感想

評価
タイトルと内容の一致度 | 60 |
読みやすさ | 80 |
内容の満足度 | 60 |
感想
『「どんな問題もお金では解決でけへん」』理屈はわかる、わかるけど、あまりにもキレイごとすぎる。お金が存在し、皆が利用する以上、お金で解決することのほうが多い。個人的には、お金を必要としない社会の実現を夢見ているが、現実的ではないので、小説のネタ程度にとどめておきます。まあ、全力で考えるので、実現するかもしれません(笑)あと、読みやすくしたいからって、物語形式に逃げるのも、評価マイナス。内容的には中学生が読む本です。
書籍情報

タイトル | きみのお金は誰のため:ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」 |
著者 | 田内学 |
出版社 | 東洋経済新報社 |
ページ数 | 250ページ |
発売日 | 2023/10/18 |