【さくら ももこに学ぶ】もものかんづめ【要約】

本を読みたいけど時間がない
本を買う前にどんな内容か知りたい
本を読み終わったけど、他の人の感想が気になる
本を読む前に知る

ざっくり要約
本書は『さくらももこの日常について書かれています。』
言わずと知れた国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』の著者エッセイ。
エッセイとは何か?その疑問を知りたくて手に取った本です。
結論、エッセイとは日記を芸術に昇華したものである。
一般的なエッセイは「日記」に等しいのだが、さくらももこのエッセイは「日記」を読者に読んでもらえるように、いろいろな言葉を使い面白く書きなおしています。
たとえば
「おかげ様で、姉の回復は思わしくない。」
「ザ・テイスト・トレーニング・オブ・ザ・ハチミツ」
「わざわざ宇宙から地球を侵略しようと企んでやってきた昆虫の一部なのであるから、せめて”日清焼きそば『UFO』”のカラ容器に入れて空輸するくらいの配慮は必要ではないかと、私は地球人として思った。」
このように、普通の日記では書かないような言い回しに言い換えています。
これがエッセイとして有名な理由ではないかと、私は思いました。
そして、アニメでは、まる子に優しいおじいちゃん(ともぞう)だが、実際は真逆らしいので驚きです。
著者は文中で、「うちの爺さんは私や私の姉や母に対して愛情がなかった事は事実である。」
と述べている。
この本を選んだ理由
エッセイとはどんなものか知りたくて、有名なエッセイを探していたらたどり着いた。
この本で心に響いた箇所とその理由
こうしてみると、私の人生ムダだらけだと思っていたが、ムダな事こそネタに使えて大切なものだと、恥ずかしながら我が人生に光明あり、の気配を感じている。
人生に無駄なんてない。
寄り道、回り道にも意味があることを教えてくれた一文です。
自分の経験を芸術に昇華させればいい。
この本をこれから読む人にひとこと
- おもしろいエッセイが読みたい人
- エッセイを書きたい人
- 気軽に読書したい人
エッセイを知りたいなら、読んでおかなければならない一冊。
日記とエッセイの違いを知れるし、凡人にエッセイなんて書けないと思い知らされます。
評価と感想

評価
タイトルと内容の一致度 | 70 |
読みやすさ | 80 |
内容の満足度 | 70 |
感想
『このエッセイを書くにあたり』
エッセイを知りたくて、一番有名なエッセイを読んでみた。
今わかることは、エッセイとは文章の先に「人(著者)」が見えるかどうか?
また、著者自体が面白くなくてはならない。
そして、面白く書けなければならない。ということです。
noteなどに溢れるエッセイは、エッセイではなく、日記だと理解した。
エッセイとは、日記を芸術に昇華したものです。
書籍情報

タイトル | もものかんづめ |
著者 | さくら ももこ |
出版社 | 集英社 |
ページ数 | 290ページ |
発売日 | 2001/3/16 |